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まずはじめに、この記事はNELLマットレスを批判する内容ではありません。
結論、NELLマットレスは非常にコスパの良いマットレスです。
しかし、購入前に知っておくべき注意点、デメリットがあるのも事実。
これを知らずに購入し、使用し続けてしまうと、数年後には「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性も…。
反対に言えばこの注意点やデメリットを踏まえ対策することで、購入後の失敗や後悔を激減させることができます。

NELLマットレスってInstagramでよくおすすめしている人を見かけるわ。

良い口コミやレビューばかりで逆に疑ってしまう。本当のところが知りたいな。
購入にあたり調べていて、このように感じる方も多いのではないでしょうか?
- 即寝落ちする
- 朝まで熟睡
- 寝起きがすっきり
- 腰が楽になった
- 夜中に起きなくなった
- 子供もすぐ寝る
- 通気性が良い
- お手入れ簡単
- 旦那様と取り合いになる
などなどお決まりのように見かけます。
体験談や評判はあくまで個人の感想なので、何を書こうが自由です。
しかし「あまりにもデメリットや注意点に触れなさ過ぎ」と感じこの記事を書くに至りました。
メリットの裏には必ずデメリットが存在します。
体格や相性も人それぞれ。
万人に良いマットレスなんて存在しません。

でもNELLマットレスには120日間返品保証があるし大丈夫でしょ?

紹介するデメリットは120日間では表面化しにくいデメリットばかりなんです。
数年後に後悔しないために自分との相性を知り、デメリットや注意点には適切な対策をとっていきましょう。

デメリット対策もしっかり解説しますよ

家具・インテリア販売歴14年の現役家具販売員
JIN【ジン】
40代の現役家具販売員。 見てきたマットレスは300種類以上。 シモンズユーザー歴7年2枚目。 実務と使用経験の両視点から「失敗しない選び方」、「お得に買う方法」「ちょっとマニアックな商品解説」などを包み隠さず本音で解説します。
NELLマットレスのデメリット以外の商品解説については以下の記事で詳しく解説しています。


購入は必ずこの記事を読んだ後に行ってくださいね。
NELLマットレスのデメリットと対策
この項目ではNELLマットレスの考えられるデメリットを【商品】と【商品以外】に分けて解説いたします。

ベッド販売のプロ目線から考えられるNELLマットレスの商品的なデメリットは以下の3点です。
- コイルがほぼ非圧縮
- 高密度コイルゆえの通気性の低さ
- 骨格となるワイヤーフレームが無い
ネルマットレスはポケットコイルという最近では最もポピュラーなコイルを採用しています。

ポケットコイルは一般的に長いバネを上下に圧縮して不織布袋に収納します。
以下は一例としてポケットコイルの代名詞「シモンズベッド」のポケットコイル。

約40%長さを圧縮しています。

元が20cmなら12cmに圧縮
コイルを圧縮することで強い反発力と高い耐久性が得られます。
しかしNELLマットレスをはじめ、圧縮されロール状に梱包されているマットレスのコイルはほぼ非圧縮です。
コイル圧縮率はマットレスの耐久性に直結するため、コイル単体での耐久性は決して高いとは言えません。

正確な圧縮率は公開されていないため不明です。
高圧縮を実現するには
- 長い良質な鉄のバネ
- 高耐久な不織布
- 高度な封入接着技術
これらが必要で、高いコストがかかります。

ここが高品質にこだわるブランドメーカーと異なるポイントです。
そのため、NELLマットレスのコイル1個当たりの耐久性(不織布や接着部含む)は、通常の非圧縮マットレスに比べ高くありません。

購入者ができる対策としては「点で荷重をかけないこと」です。
子供が飛び跳ねたり、大人が直立したりはNGです。
小さいお子様がいる場合などはあらかじめ注意しましょう。
また耐久性についてはメーカーさんも対策済みです。
NELLマットレスには低いコイル圧縮率をカバーする「圧倒的コイル数」があります。

よく「一流ホテルのベッドの約2倍のコイル数」と謳われています。
以下はベッドメーカー同士の同価格帯モデルのコイル数比較。
同価格帯モデル比較 (Sサイズ) | コイル数 |
---|---|
シモンズ | 578 |
サータ | 618 |
国産F社 | 570 |
国産D社 | 510 |
国産G社 | 465 |
ニトリNスリープ | 450 |
NELLマットレス | 1173 |

各社7万円前後のモデルでの比較です。
NELLマットレスはコイル圧縮率こそ低いものの、圧倒的コイル数で1つあたりへの負担を軽減し、反発力と耐久性をカバーしています。
つまり常識範囲内で普通に寝起きするのであれば充分な耐久性を備えています。

他の圧縮ロールマットレスより優れたポイントです
上質な寝心地を実現するために、寝返りに特化した【NELLマットレス】
以下の記事でマットレスをよりへたりづらく長持ちさせる方法も解説しています。

しかしながらこのコイル数の多さも次のデメリットに繋がっていきます。

NELLマットレスの口コミやレビューを見ると「通気性が良い」というのをよく見かけます。
しかしこれには語弊があります。
下の図はベッドマットレスの中身の素材ごとの通気性イメージ。

メーカー名の上下順に通気性の優劣はありません。各社モデルによっては上記にあてはまらない場合もあります。
NELLマットレスは小さなコイルがぎっしり詰まった高密度ポケットコイル。

ぎっしり詰まっているということは、マットレス内部に隙間があまりありません。
ゆえにマットレス全般の中では通気性が低い部類に入ります。
通気性が良いと言われているのは、「ウレタン系マットレスと比較して」です。

ここがレビューで誤解させてるポイントです

通気性がいいから直置きでもOK
Instagramではこんな投稿も見かけますがマットレス、床どちらにとっても悪影響。やめた方が賢明です。
そのためNELLマットレスは通気性対策が必須です。

よくInstagramなどでは壁に立てかけているのを見かけます。
効果的ではありますが、重いマットレスを定期的に立てかけるのはかなり大変ですよね?
また垂直方向から加重ががかかるためコイルにもよくありません。
簡単な通気性対策としては以下がおすすめです。
- すのこベッドフレームに乗せる
- 吸湿発散性の高いベッドパットを敷く
- 除湿シートを敷く
前提として湿気は下へ落ちます。マットレスであれば裏面に溜まりやすくなります。
【対策①】すのこのベッドフレームに乗せる
NELLマットレスを乗せるベッドフレームはすのこタイプがおすすめです。

床板が布張りや不織布より通気性が高く、湿気を下に逃がしてくれます。
すのこでも表面材がシートや合板材よりも桐(きり)すのこが特におすすめです。
桐材は湿気に強いため、収縮や狂い(反りやたわみ)が少なく、きしみが出にくいのが特徴。
安価なすのこベッドはきしみ音やたわみが起きやすくストレスになります。

出来るだけ分厚く板の間隔が狭いものを選びましょう
【対策②】吸湿放湿性の高いベッドパットを敷く

マットレスとシーツの間に敷くのがベッドパットです。
下に落ちる湿気や睡眠中の汗がマットレスに付着するのを防ぎ、へたり軽減効果もあります。
安価なベッドパットはポリエステルが多いですが、湿気対策にはウール(羊毛)がおすすめです。

ウールは湿気を吸収し、吸収した湿気を外へ発散する力がコットン(綿)の約2倍と非常に高い素材。
さらに
・復元力(へたりずらい)
・保温性
・抗菌、消臭、防汚効果
なども高いため、ベッドパットには最適です。

価格がやや高いのがデメリット
予算を抑えたい場合は吸湿材(シリカゲル等)入りのベッドパッドもおすすめです。
湿気対策に最適なおすすめベッドパッドは以下の記事でまとめていますので参考にしてください。

【対策③】除湿シートを敷く

ベッドフレームとマットレスの間に敷くことで下に落ちる湿気をしっかり吸湿してくれます。
定期的に天日干しすることで繰り返し使用可能。すのこベッドではない場合は特に使用をおすすめします。
ご紹介した適切な通気性対策を行うことで、デメリットをカバーし、快適に使用することができるようになります。
上質な寝心地を実現するために、寝返りに特化した【NELLマットレス】

NELLマットレスにはワイヤーフレームがありません。
ワイヤーフレームとはマットレス周囲をぐるりと囲む太いワイヤーのことで、マットレスの骨格と言えるものです。

ふちがしっかり立ち上がり、コイルを固定し強度のアップや型崩れ防止の役割があります。
NELLマットレスに限らず、圧縮梱包されているマットレスにはワイヤーフレームが入っていません。

ぱっと見わかりませんが、角を押すとわかります

ワイヤーフレームが入っていない場合、荷重がかかるコイルは外へ逃げようとし、以下の図のように腰部が広がり凹みやすくなります。

NELLマットレスはワイヤーフレームの代わりにウレタンで囲い、ふちと腰部が固めのコイル配置になっています。

そのため他の圧縮マットレスに比べ対策が打たれており影響は少ないですが、それでもソファのようにふちに腰掛ける使い方は向いていません。

対策は単純で、弱いとわかっているふちに負担をかけないことです。
ベッドへの出入りに腰掛ける程度は問題ありませんが、ソファのように長時間ふちに腰掛けないようにしましょう。
また通気性の項目でも触れましたが、湿気対策で頻繁に立てかけることもNGです。
型崩れの原因になります。

ダブル以上の大きなマットレスは特にコイルへの負荷が大きいのでNG。
NELLマットレスは特にコイル数が多く重量もあるため、立てかけるとコイルへの負荷が大きいです。
良かれと思ってやっていた行為が、逆にマットレスの寿命を縮めることになりかねません。
湿気対策は先に紹介した立てかける以外の方法をおすすめします。
上質な寝心地を実現するために、寝返りに特化した【NELLマットレス】

次は商品スペック以外のデメリットを見ていきましょう。
- 購入前に実物確認ができない
- SNSインフルエンサーによるレビューが多い
- 返品までの期間が長い

NELLマットレスには実物を確認できる店舗やショールームがありません。
そのため購入前に実物や寝心地を確かめることができないのがデメリット。
NELLマットレス販売元の「株式会社Morght」は東京に本社がありますが、商品の展示は行っていません。
しかしNELLマットレスには120日間のお試し期間が存在します。
実際に自宅で寝てみて、万が一「自分に合わないな」と感じた場合もこの期間中なら全額返金可能です。
購入前に実物確認こそできませんが、デメリットを補ってあまりあるメリットがあります。
上質な寝心地を実現するために、寝返りに特化した【NELLマットレス】

先述の通りNELLマットレスには120日間の無料お試し期間が設けられています。
しかし返品が実際に行える期間は「到着後14日間以降」となります。
一般的にマットレスが体になじむまで約2週間かかると言われているのがその理由です。

マットレスの相性判断には適正な期間です
そのため「数日寝て合わないから即返品」というのができません。
寝心地が合わなかった場合、我慢できる範囲であればよいですが、腰痛が悪化して寝てられないなどすぐにでも他に替えたい場合があるかもしれません。
大きなマットレスを返品までの期間自宅に保管するのも大変です。
他のマットレスを選び直すのも時間がかかりますし、高額品なため返金されるまで他を買うお金が無いということも考えられます。
返品保証にも少なからずこのようなリスクがあることを理解しておきましょう。

NELLマットレスはInstagramを中心にSNSインフルエンサーによるレビュー投稿が非常に多いです。

この人が良いって言うならいいのかも
このような妄信はとても危険です。
レビューが多いのは良いことです。動画などもイメージが湧きやすく参考になります。
しかし内容がメリットに偏り過ぎてデメリットの記載がほとんど見受けられません。

筆者がこの記事を書いたきっかけです
冒頭にも記載しましたが、メリットの裏には必ずデメリットが存在し、体格や相性も人それぞれ。
万人に良いマットレスなんて存在しません。
NELLマットレスは総合的に見て致命的なデメリットは見受けられませんが、注意すべきデメリットは存在します。
「デメリットやリスクがあなたの許容範囲か」がポイントです。
あらかじめ相性やデメリットを理解し対策を講じることで、ネルマットレスはとてもコスパの良いマットレスと言えるようになるでしょう。
最後にネルマットレスとの相性の良い人、購入前注意点を解説します。
購入前の注意点と確認ポイント

最後に購入前の注意点と確認ポイントです。
- 体格の相性を確認
- 搬出経路の確認
- 返品方法と返品時の注意点

NELLマットレスは「高密度ポケットコイル」+「腰部強化」により寝心地は固めです。
そのため体格が小柄や細身な方には沈み込みが足らず、固すぎる可能性があります。
目安になりますが、男女別の相性の良い体重は以下の通り。

男女で骨格が異なるため分けています
- 仰向け寝が多く体重約65~85kg
- 横向き寝が多く体重約60~80kg
- 仰向け寝が多く体重約55~75kg
- 横向き寝が多く体重約50~70kg
体格的には日本人の平均体重の人に相性の良い固さと言えます。
この体格範囲の方なら大きく失敗する可能性は低いでしょう。

お試し期間があるので万が一合わなくても安心です。
NELLマットレスは届いた時は圧縮ロール状に梱包されています。

そのため重量こそありますがコンパクトで寝室への搬入は簡単。開封後は既定のサイズまで復元します。

しかし見落としがちなのが搬出経路。
返品や買い替え時に部屋から出せないというトラブルの可能性があります。
戸建ての2F以上やエレベーターの小さい集合住宅は特に要注意です。

NELLマットレスのQ&Aには以下の記述がありました

搬出できない場合は返品不可です。
窓からの吊り下げ作業の可否も確認が必要。
シングルサイズであればさほど気にする必要はありませんが、ダブルサイズ以上の場合は必ず搬出経路の確認をしておきましょう。
キングサイズは戸建て1F以外はほぼ搬出できませんので、Sサイズ×2枚など複数枚に分けることをおすすめします。

最後に万が一の返品について確認しましょう。
以下は返品時に注意が必要な点です。
- 14日間は返品できない
- 他サイズでも再購入できない
- 寝心地以外の理由は不可
- 汚損、破損は返品不可
- 回収までは約1週間
- 回収後の返金
- 搬出不可は返品・返金できない
【14日間は返品できない】
先述もしましたが「合わないから即返品」ができません。
特に新品時のマットレスは固く感じるので14日間は様子をみましょう。
【他サイズでも再購入できない】
返品をした場合、再購入ができません。
寝心地が理由であれば再購入はないと思いますが、サイズ間違えに注意しましょう。
【寝心地以外の理由は不可】
不良品を除き、寝心地以外の理由による返品は受け付けてもらえません。
こちらもサイズ間違えには要注意です。
【汚損、破損は返品不可】
過度な汚れや破れなどの破損があった場合、返品不可になる場合があります。
返品の可能性がある120日間は特に注意して使用しましょう。
返品の有無は別として長く衛生的に使用するためにシーツ、ベッドパットの使用は必須です。
【回収までは約1週間】
返品申請から回収まで約1週間かかります。
別のマットレスの手配や返品予定マットレスの保管場所を考慮しておきましょう。
【回収後の返金】
商品回収→返金の流れになります。
そのため回収前に別のマットレスを購入する場合、一時的に2重の出費になります。
資金に余裕がないと大変です。
【搬出不可は返品・返金できない】
先述の搬出経路の確認を必ず行いましょう。
階段やドアからの搬出が難しい場合、窓からの吊り下げ搬出もしてくれます。
窓枠サイズも確認しましょう。
返品の流れは非常にスムーズです。
- 返品依頼フォームへアクセス
- 必要事項を記入(注文番号必須)
- 返信されたアンケートへ記入
- 商品回収
- 返金
入力は1~2分もあれば完了し、アンケートにて回収希望日とNELLマットレスに対しての質問を回答します。
回収時は梱包などは不要。玄関渡しとなるため、あらかじめ準備しておきましょう。
詳しくはNELLマットレス【よくある質問】・返品・交換をご確認ください。
デメリット対策して後悔のない買い物を

ここまであえてNELLマットレスのデメリットを解説してきました。
結論的にはNELLマットレスはデメリット以上の多くのメリットがあります。
デメリットを理解し対策すれば、非常に優秀でコスパ抜群のマットレスです。
最後にメリット・デメリットのまとめです。

メリット・デメリットを対比させています
メリット | デメリット |
---|---|
搬入しやすい 圧縮ロール梱包 | コイルがほぼ非圧縮 |
ブランドマットレスの 約2倍のコイル数 | 通気性の低さ |
ふちと腰部を強化した コイル配置 | ワイヤーフレームが 無い |
完全無料の 返品返金保証 | 購入前に実物確認が できない |
口コミ・レビューが 多い | インフルエンサーの 広告が多い |
120日間の お試し期間 | 返品までの期間が 長い(最低14日間) |
10年間の 長期保証 | へたりは保証対象外 (どこも対象外) |
NELLマットレスの相性の良い体格目安は以下の通りです。
- 仰向け寝が多く体重約65~85kg
- 横向き寝が多く体重約60~80kg
- 仰向け寝が多く体重約55~75kg
- 横向き寝が多く体重約50~70kg
体格の相性が良く、固めな寝心地が好みな人にはおすすめできます。
何より最大のメリットは
「120日間完全無料の返品保証」
多くの返品保証サービスは返送料が自己負担だったり、自分で梱包したりと結構面倒です。

よほどでない限り面倒で返品しないのが実情です
NELLマットレスは解説した通り、返品手順が簡単で手間いらず。
仕組みと今回ご紹介したデメリットを理解していれば、とても強力な安心できるサービスです。
マットレス選びにおいてこれほど失敗リスクが少ない商品は他にはなかなか見当たりません。
大げさではなく眠りの改善はそれだけの可能性を秘めています。
時間は有限です。
良質な睡眠をとり、限られた人生の時間を充実させていきましょう!
以上、NELLマットレスの購入前に知っておくべきデメリット・注意点と対策方法の解説でした。